セルフケアとは

先日のこと、ヨガの先生が引用した言葉。

Self-care is giving the world the best of you, instead of what’s left of you.

Katie Reed

直訳は、「セルフケアとは、自分の残りではない最高の自分を世の中にあげることです」というような感じだけれど、つまりは「他者をいたわるにはまず自分をいたわりましょう」と言っているのだと思います。

年末年始のこの時期、日本でもみんな忙しく「やらなければいけない」事ばかりに追われ、「忙しい」の文字通り心を失くしてしまう人が多いようですが、それはクリスマス前のアメリカでも同じようです。

子供だけではなく、親戚や友達などの間でもプレゼント交換をする習慣があり、また、クリスマスの飾り付けやディナーの準備は何日もかかる大仕事。そしてクリスマスイブは沢山のお客様を迎え、集まった皆がハッピーに過ごせるようにホストは気遣いをしなければいけません。

専業主婦でも大変なのに、フルタイムで働き、かつ子育て中であったら、それはそれは経済的にも肉体的にも大変な作業です。

こんなふうにしてストレスいっぱいで準備をしても結局のところ疲れ果ててしまうだけで、疲労がたまれば他者に対しても優しくどころかちょっとしたことで憤ったりしてしまうのは当然のこと。

せっかく無理して完璧なクリスマスの準備をしても、そんなものには誰も大して気をとめず、一日かけて用意したディナーは30分で終わり。

そして、お酒も入ることから、皆で感謝しクリスマスを祝おうという本来の意図はどこぞに吹っ飛んで、親戚同士喧嘩をしたり言い争いになったり・・・

なんとも悲しいことです。

別にやってもやらなくても同じことなら無理してやる必要もなく、セルフケアが一番自分にとっても他者にとっても穏やかにこの時期を過ごす秘訣なのかもしれません。

そんな他の人がクリスマスの準備でストレスいっぱいの時、クリスマスの準備もしないのに私は別の意味でストレスを抱えます・・・

この時期は、他者の「幸福な家族」の様子を目にするたびに、自分にもあった過去の時間、子供たちと過ごしたささやかだけれど幸福なクリスマスを思いだし、そしてその失くした幸せな時間を恋しく悲しく思いどうしても辛くなるのです。

去年はそれを予想してプチ旅行に出かけました。

そして今年はたまたま舞い込んできた2月までの短期パートのお仕事に集中して気持ちを紛らわしています。

家で一人でオンラインでするこの仕事はこの時期引きこもりの私にはぴったり。

これは、亡くなった娘からの今年のクリスマスプレゼント、と、思ってボチボチ内職作業に励む毎日です。

昨日出かけてきたメガチャーチでのクリスマスページェントの舞台の様子です。出演者も演出者も全てボランティアというクリスマス激ですが、その壮大さに度肝を抜かれました。

天井からはピアノ線でつるされた天使を装った出演者が飛び交い、舞台には本当のラクダも登場!私はこの教会のメンバーでもなければ、クリスチャンでもありませんが、会場を包むクリスマスの喜びを全身に感じ自分までも幸福な気持ちにさせていただきました。感謝です。

セルフケアとは」への33件のフィードバック

  1. kikiさん、とり子さん由紀子さん有難うございます
    娘が逝ってからは空を見上げることは多くなり、見上げて想う感情も感じ方も違ってます
    何故か空に向かって話しかけてしまいますね
    私には見えない世界でどうしているのでしょうか
    知りたいのは娘の様子…ただそれだけなのに
    ツライですね

    • 美響さん、見えなくてもそうやって空を見上げて暮らしていると、いつか必ず「穏やかに微笑むわが子」の気配が感じられる時が来ますよ。
      それでもやっぱり涙はこぼれますが・・・、ただ、それは、それまでとは違う暖かい涙・・・
      「お母さん、ありがとう」と天から聞こえる瞬間があります。
      悲しみに心を閉ざしその声を聞きのがしてしまわないよう、心を大きく開いて悲しみも喜びも受け入れて、一日、一日、ゆっくりでいいから生きていきましょうね(^_^.)

    • 美響さん、ほんと、空。見ますよ。私は父を亡くした時の思い出に飛行機雲があるのですが、ユーミンじゃないけど飛行機雲を見る度に死んでいった人達を思います。もちろん、真っ先に娘ですが。雲や、雲間からの光…それらにいつも話しかけています。
      たまたま今朝は夢で会いました、そういえば…。向こうの世界でどうしているでしょうね…。

      • 美響さん、
        空を見上げてると毎日雲の様子や流れがちがいますね。
        歩いてる時は風が吹いたり、花が咲いてたり
        自然の中に息子を感じました。
        ちょっとブラックゾーンの時に
        たんぽぽが咲いてたり、
        息子からのエールだと思ってます。
        母ちゃん、母ちゃんは生きてくれ。
        いつか迎えに行ってやるから。って。
        あと、私の母はアジサイの花が好きだったから今年はアジサイを鉢で買おうかと思ってます。
        美響さんはすごくいいお母さんですよ。
        娘さん第一に考えて生活していたのでしょうね。
        空を見上げて、同じ空を見ている仲間を思います。
        きっと今は光の中で笑顔でいると思います。
        美響さん、一緒に生きましょう。

  2. kikiさん。みなさん。
    どの職場にも嫌な人はいるんですね。
    今回は男性です。
    男尊女卑?って思うくらい。
    同じ時期に入った新人の男性には普通の口調なのに、私にはいきなり怒鳴るんです。
    気分が悪くなるから近寄らないことにしていますが。他の方は良くしてくれるので。
    これが酷くなるようなら上司に報告しますけど。
    今時、男尊女卑って…
    奥さんに虐げられてるのかしら?
    かわいそうに。
    嫌な思考はポーイ。
    インフルエンザが流行してますね。
    みなさん寒いから気をつけてね。
    わたしも気をつけます。

    • まあ、そんな男性が!
      にっくたらしいやつですね!!
      きっとそうですよ、奥さんに言えないから、職場で由紀子さんに八つ当たりなんですよ。

      そうです、そうです、これ以上ひどくなったらパワハラで訴えるぞーっという勢いで仕事してください(^o^)
      そんなパワハラ野郎のせいで一日を嫌な気持ちで過ごすより、ボーイっと捨ててしまうの、いいですね!

      はい、由紀子さんも風邪やインフルエンザに気を付けて。

      • Kikiさんへの返信にかこつけて…
        Kikiさん、今年もよろしくお願いします(^-^)/
        由紀子さん、美響さん、夜空さん、そして集う皆さま、今年もいけるとこまで生きましょう。私もどこでつまずくやら(いや、もうつまずきっぱなしですが)とりあえず今日生きてます。
        安室ちゃんのアルバム聴いて泣いてますが…なんだか娘とエール送りあってる感じもしてます。

      • とり子さん、はい、私の方こそ、今年もよろしくお願いします!
        (*^_^*)

  3. 由紀子さん、
    苦しい命日を耐えられたのですね…
    想い出は次々と悲しみになって襲ってきますよね
    想い出が沢山あり過ぎて逃げられないから、私も子供の名前を呼びながら泣く事しかできなくて辛い正月でした。
    ひとりになりたくて意味もなく車に乗って泣きながら娘の名前を叫んでました
    高速を運転しながらこの苦しみがエンドレスなら、もう楽になりたいと考えたり…私が後を追えば残った次女も殺すことになるんだろうなと思いとどまりスピードを落としたり死を意識しながら紙一重の長いお正月を過ごしました
    最近は娘のいない1日が始まる朝が一番キツイ毎日です。
    岸から投げられたロープを必死で握ってる感じです
    握ってる手は傷だらけで血が滲んでますが岸までたどり着くまで頑張らないとですね

    • 美響さん、そのロープを握って離さないでください!
      そのロープの先には、美響さんが今通っている道を通り過ぎてきた沢山の自死遺族が、やっぱり傷だらけになりながら必死で握っていますから(^_^.)

    • 美響さん、ありがとう。
      苦しいより寂しいと思う方が強かったです。
      美響さん、本当に娘さんを愛していたのですね。
      娘さんにできて、自分に成し遂げられないはずがない。と自分も楽になりたい。と思う気持ちは分かりますが、次女さんにまた悲しい思いをさせることになります。
      生きてください。
      離れていても気持ちは痛いほどわかりますよ。
      ロープを離さないでね。
      ロープの反対には私たち仲間と次女さん
      がいます。
      わたしもkikiさんはじめ皆さんに助けられて2年歩いてきました。
      美響さん、たくさん泣いて、泣いたら温かい飲み物を飲んで、ひと息入れましょう。
      泣くのも体力要りますから。
      マイナスな事でもここで吐き出してください。皆んなで受け止めます。

    • 美響さん。私も時々色々よく分からなくなります。どれが正解ってこともないと思っています、先に行ってしまった娘のことでさえも。
      車、運転するとすごく泣けて泣けてどうしようもなかった時期…危なかったです(^o^;)今は少し落ち着きました。
      生きてる方がしんどいですよね。
      でもロープを握ってる美響さんを、私は好きですよ。

  4. kikiさん。
    懐かしい記憶、不思議ですね。
    ふとした瞬間に出てきて、愛しい涙。
    寂しい涙。でも、喧嘩した思い出さえ
    愛おしいですね。
    そうそう。仕事始まりましたよ。
    足がパンパンになり背中がピキピキしてます。2年のブランクは大きいですが、
    教えてくれる方が良い人でありがたいです。
    休憩もゆっくり行ってきていいよ。
    なんて言ってくれます。
    作業は単調で流れさえ覚えてしまえば簡単です。

    • 由紀子さん、またまた返信が遅れてしまい、ごめんなさい
      12月のクリスマス前から始めた短期のお仕事が佳境を迎え、バタバタしていました。
      クリスマスもお正月も土日もない、やる気になれば朝から晩まで出来るオンラインのお仕事だったので、久々にがっつり働いていました。

      でも、それも昨日の夜に最後の提出をし、終わり。
      おかげさまで、クリスマスもお正月もそれほど落ち込むこともなく、過ぎ去りました。
      でも、今度は、仕事を始める以前はどうやって一日を過ごしていたのかと、ちょっと当惑状態です。

      由紀子さん、お仕事開始から一週間ですね(*^_^*)
      その後どうですか~

  5. kikiさん、
    昨日の命日は穏やかに過ごしたのに、
    今日は息子の部屋を少し片付けよう、と思ったら涙が。
    好きだったヌイグルミ、着ていた服。
    それぞれ思い出があり生きていた証なんだ。
    と思い泣いてしまいました。
    悲しみより、寂しさ。
    もう使うことのない物たち。
    帰ってくることのない息子。
    寂しいなぁ。
    全て愛おしく思える。
    一番愛おしいのは智也だよ!
    って誰もいない部屋で独り言。
    ゆらゆら行ったり来たり。
    夜空さんみたいにあの当時流行った歌を聴いてます。
    幸せな記憶たくさん。

    • 返信遅れてごめんない(^_^;)
      最近なぜかコメントがついても通知が入らず、いただいたコメントに気が付くのが遅くなりました。

      智也さんの思い出の品は智也さんが生きていた証、そして由紀子さんの涙は愛の証・・・
      どうしても寂しくなりますね、思い出の品や、ふっとしたことで「あっ、あんなことあった」と懐かしい幸せな記憶がよみがえり、その人は記憶の中に住むだけで今はそばにいない事を思い知らされるとき・・・今でもやっぱりきついです。

      私も先日ふとしたことから、かさねが良く言っていた言葉を思いだしドワーと涙が湧き上がってきて、暫く動けませんでした。
      愛おしい涙は、一生流し続けるなあと思います。

    • 由紀子さん。遅くなったけど、智也くんの日、私も手を合わせて祈ります。
      私もそうですが、平静でいられる時が増えたからって情が薄いわけでもないですよね(^-^)今はこちらの世界で生きてる私達は、それなりに慣れていくしかなくて。独り言の多い私です。
      あけました、としか年始に言えなくなりました。50年生きてて知らないこといっぱいあったなー。さきちゃん
      に教わってることばかり。
      由紀子さん、新しいこと、仕事もあってお疲れもあるかと思います。今年も私達それぞれのペースで歩いていきましょう。今日の私があるのも、由紀子さんにもいっぱい支えてもらったんですよ…。

      • とり子さん。ありがとう。
        情が薄いわけじゃない。
        そうですよね?智也の愛用のヘルメット抱きしめて泣いたり、写真見て文句言ったり。
        あの子に教わったこと、あの子に教えた事
        愛おしい思い出ですもんね。
        わたしもとり子さんに支えてもらいました。
        今もですよ。
        仕事の休憩時間にコーヒーやジャスミン茶飲みながら空を見上げてとり子さん、美響さんもこの空を見てるかしら?なんて思いながら、今日1日がみんな平穏でありますように。って思います。
        来月は息子の27回目の誕生日。
        でも24歳のままなんだよね。
        ずっと若い息子と、年を重ねている息子の友達。
        今年も皆んなできてくれましたよ。
        ここで集合して2時間くらいお茶飲みながら近況報告して、遊びに行くみたいです。
        とり子さん、じぶんに優しく。慣れてきましたか?
        うちの婆ちゃんは、疲れたらすぐ横になるか、おやつを食べていたそうです。
        おやつとお茶。それも自分に優しくすることなのかもしれないですね。
        とり子さん。ありがとう。

  6. kikiさん。
    明日は2回目の命日です。
    今のところ気持ちは穏やかです。
    わたし、情が薄いのかな?
    寂しい気持ちはありますが、
    会いたい気持ちもありますが、
    諦めがついた。って思う事があります。
    たまに不意打ち食らって大泣きしますけどね(^^;;

  7. 突然ですが、テレビを見ていたら「冬のリビエラ」って昔の歌を少しだけ流していて・・。
    あの曲1982年って出てました。そっか、そーなんだ!
    娘!生まれた年に流行った歌だ・、。
    歌詞とメロディー、自然と出てきて、娘の写真に向かって歌ってあげました。
    あなたが、3ヵ月のころに出た曲だわー。
    娘がかわいくてかわいくて、旦那が浮気していても、嬉しいの。だってこんなにかわいい赤ちゃん、私のそばに居てくれて、しあわせで。
    あの年の空気や社会情勢を思い出し、たしかに浮気をしてる旦那がいたけれど、でも今思えば、幸せな時代だったな・・。
    今、娘(写真)に向かって「冬のリビエラ」を歌ったら、泣けてきましたよ。
    歌って、その当時に戻れるんですねぇ・・。

    • 夜空さん、歌、そうですよね・・・
      その時間、空間にタイムスリップしますね・・・
      で、現実とのはざまで涙・・・、そういえば私もありました。
      小田和正聞いてオイオイ泣きまくりました。

  8. kikiさん、
    心を暖かくしてくれる宝物、
    持っていても気付かない人
    たくさんいますね。
    かつてはわたしもそうだったけど。
    息子や娘の愚痴、
    生きてるだけでこっちは羨ましいわ!と
    心の中で毒を吐き…
    以前より良い人間になれるのかなぁ?
    なんて思いました。
    最近気づいた癒しですが、
    心を許してる人と触れ合うこと。
    文字通りタッチです。
    握手でも背中ポンポンでもなんとなく癒されてる気がしてます。
    みなさんも試してみてください。

    • 由紀子さん、ああいいですね、タッチ!
      アメリカだとハグがタッチの一番いい例かもしれません。
      何も言わなくても、目を見るだけでわかりますよね、その人が心から思っててくれるかそうでないのか。
      タッチの感触でもすごーくわかります。
      そして、そういう人からのタッチは本当にうれし涙が出ます。

  9. クリスマスですね(今は日本時間午前中)。どうしてこんなに寂しいクリスマスなんだろう…でもそれはかつてあった温かい記憶との対比。誰とも、どことも比べなければいいのだけど…いつかそうなりたい。
    グリーフも人それぞれで、でも確実に時間は流れて。私も今のところ、娘を亡くしたことが空前絶後に大きな痛みで、これ以上のことは考えられないしこれ以上ならさすがに死ぬと思います(笑)。
    由紀子さん、新しいチャレンジですね。また一歩。

    Kikiさん、冒頭のヨガの言葉…私は「出し惜しみしない」という感じで受け取りました。なかなか、ですけど。痛みでガチガチに守りに入ってる自分がそれをするのはかなり勇気要りますが。自分の中の欲求を素直に出せ、というか。まずは今日、何をしようかな。

    • とり子さん、私もです。
      やっぱり今年もクリスマスも感謝祭も泣いてしまいました。
      確かに以前に比べれば楽だけれど、昔の幸せな思い出がよみがえるとともに、「なぜ私は失ってしまったのか」とまた同時に考えてしまい、まさしくBitter-Sweetな気持ちでほろほろと静かに娘を思って泣いてしまいました。
      五回目のクリスマスもやっぱり涙でした。
      そして、『きっと、これは私が死ぬまで感じるBitter-Sweet』なのだと思いました。
      それでも・・・、涙しても、幸せな思い出は私の心を暖かくしてくれる宝物で、だからずっとずっと抱いて生きていきます。
      こればかりは、亡くした者でなければ涙の意味が分からないだろうなと思います(*^_^*)

  10. 夜空さん、kikiさん、由紀子さん
    有難うございます。
    静かに耐えるだけですね…
    由紀子さんの「いいお母さんだったんだなぁ」の優しい言葉には声を出して泣いてます
    母親として人間として全ての自信を失ってる今…とても救われました
    kikiさん「良い人」になれるかは分かりませんが、本当の苦しみを知った分以前からの自分でないことだけは事実だと思います
    先を歩かれてる方々の足跡を見失わないように歩きたいです
    皆さまこれからも宜しくお願いします

  11. 25年前に母を乳癌で…。今回は90才の父を病院で…心筋梗塞…。5年前に、次女を自死で…。
    それぞれ亡くなった時の苦しさや寂しさ、衝撃や生きる希望など、誰が亡くなったのかによって、違うなーと思います。
    母の時は、突然ワーーって泣いて叫びましたね。
    今回の父の件は、やはり突然父の愛情が感じられて、ワーーって泣いています。
    そして、5年前の次女の時はどーだったのかというと・・・。
    あまりのことに、どーやって生きてきたのか、覚えてないんですわ……。
    亡くしたばかりで食べることも眠ることも出来ずに…
    見えない娘の姿を探したり……
    遺された親は心が壊れたまま……
    これ、このままの状態の私でしたわ。

    でも、悲しみや残念な気持ち、やり切れなさはあっても、荒波が普通の波に戻ることはあるんだな、と思います。可能です。
    静かに、じっと、耐えるのかもしれませんが、その日は来ます。

    • 夜空さん、確かに、それぞれ思いは異なりますね・・・
      24年前に一つ違いの弟を癌で看取った日、私は泣いてる暇もなく母と父の代わりに葬式の準備に追われていました。
      31歳と若かった私は、何も支えになってくれない当時の夫に対する怒りでもって乗り切っていたように思います。
      それから10年してグリーフが始まり、暫く『なんでこんなに虚しく悲しいのだろう、自分は鬱なのかも』と訳のわからない虚無感に襲われました。
      今から考えると、若いときは生きるために悲しみを仕舞い込んで怒りでもって前進するけれど、必ずどこかて喪失と向き合う日が来る、私にとってそれは10年後だったのだと思います。

      6年前に父が亡くなった時は、やっぱり私が葬式の段どりをしましたが、葬式エキスパートになっていた私は、父を偲んで涙する余裕がありました。

      娘が亡くなった時は・・・、気がふれていたように思います。
      気がふれて、おかしなことも口走っていたように思います。
      現実感が無く、なのに、どこかでわかっているから、突然狂ったように泣き、そして数分後には腑抜けのようにへらへらしながらおかしなことを口走って笑ったりもできていました。
      ひと月ほどそんな感じで・・・ショックで脳が壊れてしまった時期ですね・・・。
      それから暫くしてからですね、真の痛みと苦しみが襲ってきたのは・・・
      余りの痛みに死んだほうがましだと思ったことが何度もありましたね・・・

      それでも、私は生き抜き、今もこうして生きています。
      辛く悲しい道のりではあったけれど、あの時自死遺族会で聞いた言葉「必ず今の痛みが和らぐときが来るから」は本当でした。
      それと、もう一つ「以前より自分はずっと良い人間になった」という自死遺族先輩の言葉も本当だと思います。

  12. kikiさん
    昨年は亡くしたばかりで食べることも眠ることも出来ずに…後を追うことばかり考えてましたが
    今年は幸せそうな家族や楽しそうな若い人達を見ると「あなたは母親失格よ」とまるで烙印をおされてるかのように胸が熱くなり息苦しさと意味なく奇声をあげたくなります。
    どこかにいるのでは?と見えない娘の姿を探したり…
    このまま気がふれるかもと怖くなり家に逃げ帰ったりする時もあります。
    でも何事もなかったように普通に用事を済ませられる時も…
    やっぱり遺された親は心が壊れたまま
    なのでしょうね
    逢いたい、声がききたいのに叶わない切なさに腹が立って困ってます。

    • 美響さん、かさねを亡くした最初の年、まさしく今の美響さんと同じ状態に私もいました。
      そうなんですよね、幸せそうに微笑んで楽しそうにしている親子連れを見ると「あなたは母親失格よ」と言われているようで、私も「やめてくれー」と泣き叫びたくなることがしばしばでした。
      特にクリスマス時期はそういう宣伝ばかりでテレビも見ることができなくて引きこもっていたことを思い出します。

      「切なさに腹が立つ」言い得ていてなんだか、気持ちを表現するのに本当にしっくりくる言葉だと思いました。
      その気持ちがわかりすぎるだけに辛いです。
      でも、必ず「新しい私たちの日常」がやってきます。
      それは、いつもどこか寂しい風が吹いているけれど、これまでよりずっと人の優しさに感謝出来たり、自然の美しさに涙する心からの感動を感じることも感じることができる、そんな日常です・・・
      一度壊れた心が再生した時にはそれまでには見えないものが見えますよ、きっと(^_^.)

      • 美響さん。
        そうですね。
        わたしも去年はそう思いました。
        でも、失格なんかじゃないですよ。
        今思うと、失ったものへの未練だったのだ。
        と思います。あくまで私の考えですけど。
        今年は、諦めがついたのだと思います。
        辛い時もありますが、叫び出しそうになる事はなくなりましたよ。
        kikiさんが仰る通り、寂しさはあるけど
        色々見えてくるものがあると思います。
        美響さん、いいお母さんだったんだなぁ。ってコメント読んでいつも思います。

  13. kikiさん、セルフケアとは…
    捉え方が難しい言葉ですね。
    最高の自分を世の中にあげる…
    自分を大切にして世の中に出るって事かなぁ?

    そういえば、智也が仕事を持ってきてくれました。
    私と兄に。
    私はネスレの工場でペットボトルのキャップとペットボトルの素、試験管みたいなものを
    ラインに投入する仕事。
    単純作業だけど。
    一月から試しにやってみます。
    タイミングよくポンポンと決まって、
    これは智也からのクリスマスプレゼントかも?と思いました。
    クリスマスの準備、私も何にもしてません。
    考えても仕方ないので旦那と兄に下着と靴下だけ買ってきました。
    クリスマスペーシェント懐かしい。
    智也が保育園の時やりましたよ。
    教会で天使が舞うなんて素敵ですね。

    • 由紀子さん、智也さんから素敵なクリスマスプレゼントが届きましたね!

      なんだか作業に集中していると瞑想しているようで私も単純作業が大好きです。
      何かを始める、今がそのタイミングなんですね。
      そして、智也さんがぽんと背中を押してくれているのだとそう思います。
      由紀子さん、無理せず疲れすぎてしまわない程度に頑張ってください。
      一月になったら、そのお話を伺えることを楽しみにしています(^_^.)

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