自死遺族が生きていくために心に留めておきたい言葉

心に留めておきたい言葉

グリーフワーク最初の年、自分を見失い暗闇に引きずり込まれそうになったときに手にとって何度も読みなおしたパンフレットがあります。

以前、自身のページ「自殺(自死)で愛する人を亡くした方へ」で掲載したものですが再度掲載します。

(引用:Survivors of Suicide: Support packet, La Frontera Arizona, EMPACT-Suicide Prevention Center, INC. p. 6-7 :和訳 Kiki Reinhart)

What Do I Do Now? (今、私は何をしたらよいのか)

大切なのは、いつか必ずこの困難を超えていく日がくる、と、心に留めて忘れないことです。時には、苦しくて耐え抜くことなどとてもできないと感じることがあるかもしれません。しかし、必ずその時はやってきます。

その悲嘆から回復した遺族からの言葉です。

  • 自殺で身近な人を亡くした方の中には、周囲の人に事実をどのように伝えたらよいかと苦悩される方がいらしゃいます。どのような形であっても、あなたにとって良いと感じる方法をとることが一番ですが、多くの方は、ただ率直に愛する人が自らの命を断ったと伝えることが一番良かったと感じています。
  • 家族や友人から声をかけてほしいと感じている方がいると思います。しかし、人によってはなんと言ってあなたに声をかけて良いのかわからずにいる人もいますから、自分の方から自死を伝え、自分の気持ちを伝え、助けを求めるることが必要になるかもしれません。
  • 他の方と連絡をとり続けることは大変に思われるかもしれません、が、しかし、身近な人を自死で亡くしストレスでいっぱいの時は特に他者との関係を保つことが大切ですのでコンタクトを取り続けるようにしましょう。
  • 悲しみ方は人それぞれであるということを忘れないようにしましょう。ある人は、墓碑を毎週訪れることかもしれません。また、ある人は、墓地を訪れることさえ苦痛と感じるかもしれません。悲嘆に暮れる度合い、そして期間も人それぞれです。回復に決まったペースや期限などないのだということを理解しましょう。
  • 記念日、誕生日、祝日は特に辛く感じるかもしれません。その日をどのようにして過ごすのか前もって考えておく必要があるかもしれません。今まで通りに過ごすのも良いでしょう。または、新しい過ごし方を考えるのも良いでしょう。
  • 突然思いもよらず悲しみが押し寄せてくることがあるかもしれません。それは、グリーフプロセス(悲嘆からの回復過程)では良くあることだということを知っておきましょう。
  • 人によっては、地域や、宗教、精神活動、信頼できる聖職者に話すなどすることで慰めを見つけられるかもしれません。
  • 多くの遺族は、日記を書く、詩を書く、作曲をするなどの芸術活動に癒しを見いだしています。
  • 健康に注意するようにしましょう。定期検診を忘れないように。
  • 自分自身に優しくありましょう。大丈夫と感じたら自分のもとの暮らしを始めましょう。いつか生きる喜びを感じる日が戻ってきます。人生を楽しむことは、失った愛する人を裏切る行為ではなく、あなたが回復し始めた証であることを知りましょう。

回復した遺族からの助言

  1. この困難を耐えられると知りましょう。とてもできないと感じるかもしれません、でもその苦しみは必ず和らぐときがきます。

  2. もう答えを知る必要がないと感じる、または、部分的にも答えを知り納得がいたっと感じるそのときまで「なぜ?」そのことが起こったか考え抜いてください。

  3. あまりにも激しい感情で耐えられないと感じるかもしれません、しかし、あなたが感じるすべての感情は当たり前のことだと知ってください。

  4. 怒り、罪悪感、混乱、健忘などは一般的反応です。あなたが気が違ってしまったわけではなく、ただどうすることもできない悲嘆にくれているだけなのです。

  5. 時に、自殺してしまった人に対して、世の中に対して、神様に対して、自分自身に対して怒りを感じることがあるということを心に止めておきましょう。その怒りを表現しても構わないのです。

  6. 考えること、してしまった事、しなかった事に罪の意識を感じることがあるかもしれません。自責の念は許しをとおして悲嘆へと変化させることができます。

  7. 死んでしまいたいと思うことは普通です。実際にあなたがその考えを実行するということではありません。

  8. 焦らないことです。

  9. あなたの気持ちにより添って聞いてくれる人を見つけましょう。必要であれば電話をしてみましょう。

  10. 泣く事を恐れないでください。涙は回復に繋がります。

  11. 自分自身に癒しの時間を与えましょう。

  12. あなたの大切な人の自死は、あなたの選択ではなかったということを忘れないでください。たった一人の人がある人の命を左右するのではなくそこには多くの要因が存在したのです。

  13. 後退をあらかじめ予期しておきましょう。もし、潮の満ち引きのように感情が行きつ戻りつするようであれば、それは悲嘆の切れはし、処理し残した一端を経験しているのかもしれません。

  14. 重要な決断は今すぐに行わず延期しましょう。

  15. 専門家の助けを必要だと感じたら迷わず利用しましょう。

  16. 家族や友人の痛みにも気がつきましょう。

  17. 自分自身に、そしてあなたの苦しみをわかってくれない人にも寛容になりましょう。

  18. 自分の限界を知り、「NO」ということを学びましょう。

  19. 何を、または、どのように感じたら良いか教えたがる人に煩わされないようにしましょう。

  20. 自助グループの存在があるということを知ってください。もし、近くに利用できる自助グループがないようでしたら、専門家に自助グループの結成を働きかけて見るのも良いでしょう。

  21. 心の支えになる信仰を求めるのもよいでしょう。

  22. 頭痛や、食欲低下、不眠など、悲しみに打ちひしがれている時は体の不調を経験することは稀ではありません。

  23. 笑いには癒しの効果があります。

  24. 疑問、怒り、罪悪感、そしてその他のいろいろな悲嘆に関わる感情を手放せるまで考え感じましょう。そのような感情を手放すということは忘れてしまうということではありません。

  25. 元の自分にもどれはしないことを知ってください。しかし、あなたは生き、今よりも前に進むことができるのです。

(引用:Survivors of Suicide: Support packet, La Frontera Arizona, EMPACT-Suicide Prevention Center, INC. p. 6-7 : 和訳 Kiki Reinhart)

 

自死遺族が生きていくために心に留めておきたい言葉」への10件のフィードバック

  1. 揺り戻し…しんどいですね。
    本当に死にたくなる。
    でも死なずに今日まで来た私が、そんなに簡単に死ぬわけもなく。
    でももう少し、この世界に存在しておかないと…。
    チョコやコーヒー、紅茶、ハーブティー…。アイテムは色々。

    • とり子さんの癒しのアイテム、私のアイテムと重なってます!

      揺り戻し、本当にしんどいですよね・・・
      良い日があったことさえ嘘のように感じられて・・・
      死にたくなるのわかります(._.)

      でも、そうです、ここで死ぬわけにはいかない・・・
      また良い日が来ると信じて辛抱、です・よ・ね

  2. kikiさん、
    フライパンはやばいですね。
    わたしは味噌汁作っていて、冷蔵庫に味噌を取りに行く間に何を取りに来たのか忘れてしまい、また鍋の前に戻り、みそみそ!って思い出すの。でも狭い台所で何歩も歩かないのに忘れているって…
    今この瞬間を生きる。
    ステキな言葉。
    過去に囚われすぎても生き辛いですもんね?

    昨日の夜モクモク食べました。
    やっぱり元気でます。

    • ありありです!
      三歩あるくと忘れる(^_^;)
      母曰く「鶏のようだ」
      なぜ鶏なのか良くわかりませんが、母によると鶏は物忘れがひどいのだとか・・・
      ほんとかどうかは謎です

      私も今夜は(今夜も?)ガッツリ食べて元気を貯めこんでます(*^_^*)
      もうすぐオハイオを発って、アリゾナに向かうので冷蔵庫掃除の一環です。

  3. kikiさん、
    まさに今日、感情の揺り戻しに
    動揺してました。
    そして、先程、なぜ?を考えるのをやめようと思ったところでした。
    行ったり来たりで回復するのでしょうね?
    最近は、智也の事を考えない時間を
    過ごす事があります。
    歩いている時に多いのですが。
    無になって歩いていると、歩き終わった後に
    空が青かったり、風が涼しく吹いたりしていると近くにいるなぁ。と感じたりします。
    ゆっくりでいいよ。
    ゆっくり歩いてるからいつか迎えに来てね。
    そんな風に思う今日この頃です。

    • 由紀子さん、最近日本語さえ出てこなくなり『あの日のショックが原因で記憶障害が進んでるのか、はたまた単純に年のせいか・・・」と考えていたところ「感情の揺り戻し」という表現をいただきあまりにも適切で『この言葉よ、探していたのは!』と、一人感動しています。

      今回、再度この「先を歩く人たち」からの言葉を読み、かさねを亡くし泣きはらしたうつろな目でこのパンフレットを何度も何度も読む初めの頃の自分を思い出しました。
      「ゆっくり、行きつ戻りつ、3歩進んで10歩後退した日もあったけど、それも無駄じゃなかった、ちゃんと今も私は歩いている、間違ったり転んだり、それを何度もかさねるうちに転んでも起き上がり方も早くなったし上手にもなった」と思いました。

      由紀子さんが「歩き終わった後に」感じる「近くにいるなあ」という気持ち、私も感じます。
      考えなくても感じる・・・優しい風がほほをなでるような、『ああ、そこにいたんだね・・・』そんな感じ

      智也さん、いつもそばにいてくれてますね・・・
      その日がくるまで由紀子さんの横を由紀子さんと一緒に青い空を見上げ、風となり光となり「ここにいるから」と知らせてくれていますね

      ゆっくり、ゆっくりでいい
      その日が来たら、ちゃんと父、弟、かさねが三人そろって迎えにきてくれるから
      と思い、毎晩「今日も一日ありがとう」と感謝の気持ちで床に入ります(^^)

      • kikiさん、
        先を歩く人たちからの言葉は
        生きる知恵ですね。
        去年より今年の方が振り幅が大きかったり
        しますが。
        それでも、いい日もあるのだから
        今日は休もう。とか、無理をしない
        自分を労わる。そういう事が自然とできてます。
        お盆の間、気を張っていたのか、
        旦那に付き合って外に出たからなのか、
        マイナス思考一直線。
        でも、アロマオイルやら好きなことしてゆったりしてたらだいぶいい。
        気圧や天気にも左右されますね。
        私も感謝の気持ちで床に入ろう。
        kikiさんの真似してみよう。

      • 由紀子さん、久しぶりにこのパンフレットの言葉を目にして、四年前の自分を思い出しました。
        そして、「ああ、そうだ、こんなことがあった」「あんなことがあった」と、考え、それが過去形になっていることに『あの時よりはずっと落ち着いている。知らず知らずに回復してきていたんだ』と、安堵しています。
        考えてみると、一年目は狂気の中で生きをするだけで精一杯で、二年目は生きる痛みにもんどりうち、三年目は元の自分に戻れないという事を受け入れ新しい自分を生み出す「生みの苦しみ」にもんどりうっていたように思います。
        今は、ようやく『辛い時に役に立つ癒しのグッズ』が増えてきて、上手に痛みと共存できるようになり、時には生きる喜びを感じられるようになってきている自分がいます。
        でも、ちょっと調子がいいと無理して以前のように頑張れる気になってしまい、失敗(^_^;)
        その後一週間ぐらい後遺症に悩む・・・みたいな(^0^;)

        Whatever you feel right, it is right for you.
        私の好きな言葉です。
        辛くなるとこの言葉を思いだし、自分をいたわる様にしています。
        『他者が何と思おうがいいのだ、私が生きていることがその人たちにとっても幸いなのだから』と、はたから見たら「完全怠け者」に時々なって暮らしています。
        だって、『娘が生きていてくれたらそれでよかった』と思う私の気持ちは今も同じで、私を気にかけてくれる人たちもきっと同じように私を思っているはずだから(*^_^*)

      • kikiさん、
        記憶障害なのか健忘症なのか?
        よくあります ´д` ;
        先を歩く人たちからの言葉は
        ありがたいですね。
        その方達も歩いている最中なんですね。
        いつか、わたしもそんな風に語れるかしら?

        最近は低迷中なので今日は大好きなチョコレートを買ってきました。
        チョコレートを食べると少し元気が出ます。
        智也に言わせると『母ちゃんはチョコレートがあれば機嫌がいい。』らしいです。
        わたしもkikiさんの真似をして感謝の気持ちで床に入ろう。っと。

      • う・ふ・ふ、由紀子さん、私も健忘症ひどいです(^_^;)
        一度は、フライパンに油を引いて、後ろを向いて他のことをしているうちに、ぼんやりとしてしまいフライパンを忘れてしまい、「あれ?」と思って後ろを振り向いたら炎が立ち上がっていておどろいたのなんのって
        最近は、だいぶ良いのですが、以前は日程表がなくても全て頭に入っていたのに、最近はその日の予定も忘れてしまい約束をすっぽかすことも・・・
        かなり意識してないとやばいです。
        最初の頃はそんな自分にショックでしたが、最近は「忘れるということは、今この瞬間に生きているという事だから、いいことだ~」と忘れん坊の自分を受け入れています。

        チョコレート!!
        私も、チョコレートは私にとって元気のもとですよ~(*^_^*)
        でも、今年の夏は食べ過ぎておデブってしまいました~
        まあ、いいさ、アリゾナに帰ったら痩せるわ~、と、考えていますが、また忘れるかも(^_^;)

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